インプラントはどれくらい長持ちするのか
個人差はありますが、インプラントの寿命はだいたい10年から15年といわれています。適切なメンテナンスをしていれば、その残存率は9割を超えます。インプラントは本物の歯への負担が少なく、本体寿命が短くなるリスクは入れ歯に比べて少ないのが特長です。入れ歯の寿命は4年から5年ほどで、残存率も4割と低めです。
インプラントが長持ちする理由は、使われている素材にあります。インプラントに使われている素材はチタンやセラミックです。チタンは人の身体になじみやすく、耐久性が非常に高い素材です。またインプラントメーカーによっても長持ち度は変わってきます。費用はかかりますがインプラントシェア率が高く世界的に使用されているインプラントメーカーは、実績と信頼度が高くなっています。インプラントメーカーによっては、10年保証がついていることもあります。
インプラントの寿命を知る目安は、噛み合わせの際の違和感です。インプラントがぐらつくようになったり噛んだときに痛みを感じるようになったりした場合は、すぐに歯科医師へご相談ください。多くの場合、再手術などの処置が必要になります。この時に放置しておくと顎や口腔内トラブルの原因となります。
インプラント体の寿命は10年ほどですが、まれに短期間で不具合が生じる場合があります。これは寿命ではなくインプラントの耐久性に問題があることが考えられます。そのメーカーと合わない、メーカーの不良品、施術を行なった歯科医院に問題があったなど、考えられる原因はいくつも挙げられます。
インプラントメーカーによっては、保証期間内であれば保証が受けられますが、メーカーの製品自体に問題があった場合は解決になりませんし、他の歯や体に負担がかかってしまう場合もあります。納得がいくまで話し合い、なるべくトラブルが起きないようにした方がよいでしょう。場合によっては、歯科医院を変えてみるのもよいかもしれません。インプラントを長持ちさせるためには、インプラント治療を行なう歯科医院選びが重要となります。