歯周病にならないためのセルフケアとは?
歯周病予防の重要性はよく耳にしますが、具体的に何をすればよいのかわからない方や、まだ自分にはセルフケアは必要ないと感じる方も多いのではないでしょうか。歯周病は中高年の病気と誤解されがちですが、予防や進行を食い止めるため、若いうちからのケアが非常に重要となります。
本コラムでは、歯周病予防のためのセルフケアの重要性と、歯科医院での定期検診の必要性について詳しく解説していきます。
歯周病にならないためには毎日のセルフケアが大切
歯周病予防には、毎日のセルフケアが重要です。歯周病は進行性の病気であり、歯や口腔内に限らず全身にまで悪影響を及ぼします。歯周病の原因となるのは、歯垢や歯石です。歯垢はやがて歯石となり、ブラッシングだけでは取り除けなくなってしまいます。磨き残した歯垢や歯石の中で歯周病菌は増殖し、炎症を引き起こします。つまり、ブラッシングをはじめとした毎日のセルフケアによって、歯に汚れを残さないことが歯周病予防には必要不可欠です。
歯周病に効果的なセルフケアは、以下の4つです。
・正しいブラッシングにて磨く
・歯ブラシを定期的に交換する
・デンタルフロスなどの補助清掃具を活用する
・生活習慣を整える
正しいブラッシングに加え、デンタルフロスや歯間ブラシを活用し、丁寧に汚れを取り除きましょう。歯の表面だけをきれいにするのではなく、歯と歯茎の間の汚れをとることが重要なポイントです。また、喫煙は歯周病を悪化させる原因の一つだと知られています。歯周病を予防したい方は禁煙するなど、生活習慣を整えることも大切です。
歯周病予防にはセルフケアと併せて定期検診が望ましい
セルフケアと併せて大切なのが、歯科医院での定期検診です。歯周病の初期症状は自分では気付きにくく、知らないうちに歯周病が進行してしまう可能性があります。また、歯茎の腫れや出血など、すでに症状が進行している場合も歯科医院での治療が必要です。
定期検診や治療で行われる具体的な内容は、以下の4つです。
・正しいブラッシングの方法を教えてもらう
・歯や歯茎の状態をチェックしてもらう
・歯石や深い場所の汚れを取ってもらう
・中度~重度の場合は外科的処置を行う場合もある
歯周病の進行状況に合わせて指導や処置を行います。セルフケアだけでなく、歯科医師や歯科衛生士によるプロフェッショナルケアを併せて行うことで、歯周病の早期発見・早期治療につながるでしょう。
Q1:定期検診は、どのくらいのペースで行けばよいのですか?
A1:3〜6ヶ月のペースで受診することをおすすめします。定期的に検診を受ける習慣をつけると、早期発見にもつながります。
Q2:歯周病はセルフケアだけで治りますか?
A2:進行した歯周病は、セルフケアだけでは治せません。歯周病により、歯と歯茎の溝が深くなっている場合、ブラッシングやフロスだけでは汚れを取り除けないためです。歯周病の進行を防ぐためにも、歯科医院にて検診と治療を受けましょう。