総合歯科ならではのインプラントの連携治療について
総合歯科とは、歯周病・インプラント・矯正歯科など専門の歯科医師が複数在籍している歯科診療です。各分野の医師が連携をとりながら、患者さまにとって適切な治療を提供していきます。
総合歯科で行なうインプラント治療には大きなメリットがあります。インプラント治療は人工歯根を埋め込むので、治療をしていくためにはさまざまな条件をクリアしなければなりません。インプラントは、歯肉を切開して顎の骨にインプラントを埋めるための穴を開ける外科手術を行ないます。その際、口腔内に虫歯菌や歯周病菌などの細菌が繁殖していると、切開した部分から血液に細菌が入り込む危険性があり、口腔内以外のトラブルを引き起こしかねません。
これを回避するために、インプラント治療の前には一般歯科で虫歯や歯周病のチェックと治療を済ませておくのが必要です。しかし、通常、一般歯科と口腔外科は分かれており、患者さま自身でそれぞれの医院での治療を進めてしまうと、情報の共有が上手く行なえずトラブルが発生する場合があります。
その点、総合歯科では同じ院内で患者さまの情報が共有されており、インプラント治療と平行して別の治療をしていくことが可能です。さらにインプラント治療を進めているうちに虫歯や歯周病が発生してしまった場合にも、スムーズに対応できるのが大きなメリットです。また、インプラントを埋め込むためには口腔内に十分なスペースが必要になります。歯を失ったまま放置していた場合、周囲の歯が傾いてしまいインプラントを安全に埋め込めません。スペースを確保するのに矯正歯科で部分矯正などを行なうよう求められた場合も、総合歯科では検査の後にスムーズな治療への移行が可能です。
さまざまな専門の歯科医師が在籍している総合歯科では、治療を進めている間に発生したトラブルもスムーズに対応ができます。インプラント治療を行なう上で他の歯科との連携はとても重要なため、インプラント治療を受ける際は総合歯科をおすすめします。