バイオネーターを使った小児矯正について | 吉祥寺エリア(武蔵野市・三鷹市)で歯科・インプラント・矯正歯科

湖秋会の歯科コラム COLUMN
2023.03.16 小児歯科

バイオネーターを使った小児矯正について

バイオネーターは下顎の成長促進を目的とした、ワイヤーとプラスチック床でできた装置です。筋肉の動きを利用して下顎に力をかけ、下顎の成長を特定方向に誘導できます。
受け口(下顎前突)やかみ合わせが極端に深い状態である過蓋咬合や、下顎が小さいことが原因で上顎が突出し、出っ歯(上顎前突)になっている患者さまに有効な治療法です。とはいえ、バイオネーターは顎の成長をコントロールする装置ですので、顎が成長期にあたるお子さま以外には効果がありません。乳歯と永久歯の混在している混合歯列期のタイミングでの治療が適切です。

バイオネーターを使用する主な目的は下顎の前方への成長促進ですが、横方向に広げる効果も期待できます。その結果、永久歯の生える空間に余裕を作れるため、将来的に親知らずが生えるスペースを確保できるのです。そしてバイオネーターは取外しができるので、食事中や外出時に無理に装着する必要はありません。日常生活との兼ね合いをみて使用するようにしましょう。

バイオネーターは主に就寝時に使用しますが、1日10時間以上の装着が必要となるため、家にいる間は可能な限り装着を心がけてください。装着時間が短いとその分効果が薄れてしまうため、日頃から装着しておくことが理想的といえるでしょう。装置の材質はワイヤーとプラスチック床、拡大ネジで構成されており、プラスチック床に取り付けられている拡大ネジを回すことで幅を調節していきます。

骨に適度な刺激を与えることで下顎の成長が促進されますが、過度に刺激を与えてしまうとお子さまにストレスを与えることになりますので、装置の調整は必ず歯科医師の説明に沿って、決められた方法で行なってください。
患者さまから「バイオネーターを使用して、下顎は成長しすぎないのか?」といった心配の声をお受けすることがありますが、お子さまの顎の成長に合わせてバイオネーターを調節しゆっくりと顎の骨を広げていくため、健康に問題はありません。

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