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湖秋会の歯科コラム COLUMN
2023.03.13 小児歯科

歯が生えるスペースがない時には拡大床が有効です

拡大床とは、歯が生えるスペースが口腔内に十分でない場合、歯を頬側に移動させる装置のことを指します。この装置を使い歯を頬側に寄せて横方向に広げることで、奥歯が生えてくるスペースを確保できるのです。

口腔内の奥に永久歯が生える空間がない人は、歯の大きさと顎の大きさの成長バランスが適切ではないケースが多くみられます。つまり、顎が小さいにも関わらず生えてくる歯が大きいため、その分他の歯が生えてくるスペースがなくなり、入りきらない歯が無理矢理生えてくることで歯並びが悪い状態となってしまいます。

拡大床は、上顎と下顎の歯の位置を横方向に移動させて空間を作る治療のため、抜歯をせずにこれらの問題を解決できます。また、歯の生えるスペースがない場合に有効な手段として、固定式の拡大装置で顎の骨自体を広げる治療もあります。拡大床は患者さま自身の手で取り外しや調整が可能で、生活スタイルやお子さまの口腔内の状態に合わせて装着できますが、取り外しができる分、固定式の拡大装置よりも長い治療期間が必要になってしまいます。1日12時間以上装着していないと十分な効果を発揮できないため、患者さまの協力が必要不可欠な治療法です。

取り外しタイプが合わない場合、または拡大床だけでは歯並びを綺麗に整えることができないケースの場合には、取り外しできない固定式の拡大装置を用いることがおすすめです。拡大装置はゆっくり時間をかけて顎の骨を広げていくため、成長期のお子さまだけでなく、症例によっては成人した方でも治療が可能です。また、固定式の拡大装置は矯正治療と併用して使用することによって、さらに効果を発揮します。

患者さまの歯並びの状態によっても異なりますが、成人した大人の方は顎の成長が止まっているため、拡大床だけでは歯を上手く動かすことができません。固定式の拡大装置と表側矯正またはマウスピース矯正と併用して対応していくことが理想といえるでしょう。適切な治療法を選ぶために、まずは歯科医院にご相談いただき、口腔内や顎の状態をチェックしてみてはいかがでしょうか。

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