歯肉ホワイトニングについて
歯肉ホワイトニングとは、黒ずんだ歯茎を元の健康的なピンク色に戻す技術のことです。ホワイトニングと聞くと、歯の表面を白く戻す手法を想像される患者さまが多いと思いますが、実は歯茎に対してもホワイトニングを行なえるのです。
歯のホワイトニング治療を行なって歯を健康的な白色にしても、歯茎が黒ずんでいるとどうしても相手に不健康な印象を与えてしまいます。ピーリング効果のあるホワイトニング剤を塗布し、変色部分を剥がして新たな歯肉を再生することで、歯茎を健康的なピンク色に戻すことが可能です。
そもそも歯茎の変色の原因は、メラニン色素の沈着によって起こるもの、歯周病が原因で起こるもの、差し歯や被せ物で起きるものの3種類に大別できます。メラニン色素の沈着の原因としては、喫煙や過度な歯磨き、口腔内の乾燥などが挙げられ、これらが原因の場合は特にホワイトニングの効果が高いといわれています。
患者さまが歯肉ホワイトニングを利用する際は、まず黒ずみや色素沈着の原因を特定して、歯周病や虫歯がある場合は治療を優先して行ないます。歯周病や虫歯があると薬剤塗布の際に浸みて痛みが生じてしまうため、新たな口腔内トラブルを引き起こさないためにも、まず入念にチェックを行なう必要があります。
歯肉ホワイトニングを施すと、薬剤塗布した後にできた白い膜が3日~1週間ほどで剥がれていき、新しい歯茎の皮が再生されます。この膜は自然に剥がれ落ちていきますので、決して患者さま自身で無理に剥がさないようにしてください。万が一、施術後に強い痛みがあった場合は歯科医院にご相談いただき、処方された痛み止めを使用してください。
ただし、歯肉ホワイトニングは誰でも治療が可能ではなく、歯周病や虫歯がある方以外にも、重度の歯肉炎、知覚過敏がある方なども施術を行なうことはできません。まずは、歯茎の健康状態をチェックし、口腔内を健康な状態にすることが先決です。気軽に施術を受けることができますので、歯茎の黒ずみにお悩みの方は、ぜひとも歯肉ホワイトニングに挑戦してみましょう。