インプラントの術前調査は何を診るのか | 吉祥寺エリア(武蔵野市・三鷹市)で歯科・インプラント・矯正歯科

湖秋会の歯科コラム COLUMN
2023.02.08 インプラント

インプラントの術前調査は何を診るのか

インプラント治療の成功率を上げるには、事前に行なう術前調査がとても重要になります。患者さまの口腔内の状態を正確に把握することで、適切な治療計画を作成することができ、インプラントを安全に埋入することが可能です。

インプラントは顎骨に埋め込んでいくため、術前調査でまずは患者さまの骨質や骨量について診ていきます。患者さまによって骨の硬さ、柔らかさなどは異なり、インプラントをしっかり固定するためには骨質と骨量の情報が重要となります。骨の情報でインプラントを埋めるために開ける穴の大きさを決め、ねじ込みの摩擦が起きて骨の細胞を傷つけないように細心の注意を払うことが必要不可欠です。

また、虫歯や歯周病がないかも、術前に検査を行ないます。インプラントは歯周病を起こしやすいため、事前に口腔内の歯や歯茎の状態をしっかりと把握し、入念な治療を行なった上で手術に入る必要があります。

加えて、口腔内だけでなく患者さまの全身の健康チェックも行ないます。たばこやアルコールの摂取、糖尿病を患っている状態ではインプラント治療を成功させることは難しいのが現状です。そのため、インプラント治療を失敗しないためにも、レントゲン検査や血液検査などにより全身の健康状態を精密にチェックします。

インプラント治療は切開を伴う手術となるため、傷の治りにくい状態では感染症リスクが高くなり、虫歯や歯周病以外の大きな病気にかかる可能性も否定できません。血液検査では傷の治りにくい糖尿病や手術が難しい心臓病疾患などを調査していきます。さらに出血を伴うインプラント治療では血液から移る感染症対策を行なうことも院内感染を防ぐために必要不可欠です。血液中の白血球や赤血球、ヘモグロビン、血小板など細部の成分まで血液検査で調べ、B型肝炎やHIVなどの有無を判定していきます。

口腔内以外の病気についても調べるため、抵抗のある患者さまも少なくありませんが、インプラント治療を成功させるために重要な調査とご理解ください。

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