子どもの虫歯予防に効果的なのは?
乳歯や生え変わり始めの永久歯は歯質が弱い状態であり、虫歯になりやすいのが特徴です。そこで、脱灰(防止)予防が重要になります。
脱灰は歯の表面にあるエナメル質が溶けていくことであり、この脱灰を起こさないためにはフッ素塗布が効果的です。歯の再石灰化を促し、歯質を強くするフッ素を歯の表面に塗ることで虫歯菌の進行をおさえることができるため、小さい頃から行なっていくことで大きな予防効果を発揮します。
また、虫歯は生活習慣が深く関わる病気であり、子どもの虫歯予防には日々の習慣も重要になります。虫歯菌に栄養を与えてしまうのは主に糖分です。虫歯菌は糖分をエサに酸を出すため、ジュースや甘いお菓子など糖分の多い食べ物が口の中に長い時間とどまると、虫歯リスクが高くなります。おやつは時間を決め、長時間口の中に糖が滞留しないように心がけましょう。
口腔内に食べカスがとどまらないようにするには、食後に歯磨きを必ず行なうことが最も重要です。正しい歯磨きの方法で食べカスを徹底的に除去することで、虫歯菌の活動をおさえていきます。歯と歯の隙間など、歯ブラシだけでなく歯間ブラシで細かい部分の磨き残しがないようにしましょう。正しい歯磨きの方法がわからない場合は、歯科医院のブラッシング指導を活用してみてください。
フッ素が配合されている歯磨き粉を選ぶことも虫歯予防に効果的です。最近の歯磨き粉は市販のものにもフッ素が配合されていることがほとんどですが、その中でも多く配合されているものを選びましょう。フッ素配合の歯磨き粉で歯磨きを行なった後、フッ素の成分まで流してしまわないよう、口をゆすぐのは1~2回にとどめることもポイントです。フッ素の成分を口の中に長くとどめることが虫歯予防に繋がります。
歯磨き粉が使用できない場合にはフッ素ジェルがおすすめですが、苦手な場合はフッ素入りの洗口液などもあるため、子どもに合わせた虫歯予防を行なうことが可能です。