糖尿病だとインプラントはできない? | 吉祥寺エリア(武蔵野市・三鷹市)で歯科・インプラント・矯正歯科

湖秋会の歯科コラム COLUMN
2022.11.29 インプラント

糖尿病だとインプラントはできない?

糖尿病は血糖値が増えてしまう病気で、筋肉や細胞へのエネルギーが不足します。この状態が続くと、血管を強くできる力がなく血流も悪くなるため、体の組織が酸欠状態に陥ります。細菌に対抗できる白血球の機能が落ちるために体全体の免疫力低下が起こり、傷が治りにくい状態となるのが糖尿病の特徴です。

糖尿病でもインプラント治療を行なうことは可能ですが、この状態でインプラント治療を行なうとインプラント体と顎の骨の結合が上手くいかずインプラントの脱落が起きやすく、また傷の治りが遅いことで細菌感染リスクが高くなり、インプラント周囲炎を引き起こしやすくなります。

また、糖尿病になると唾液の分泌が減り、口腔内が乾燥して細菌が繁殖しやすくなります。唾液は自浄作用や抗菌作用があり、細菌から歯を守ってくれる効果があるため、虫歯にならないためには唾液の分泌は重要です。

糖尿病には、先天性の1型と運動不足や食生活の影響で起きる2型の2種類存在しています。後天的に起きる糖尿病は成人してから発症することが多く、肥満の方に傾向が強いのも特徴です。血糖値をコントロールするインスリンは膵臓から分泌されていますが、肥満や運動不足で血行が悪くなることで膵臓の働きが悪くなり、インスリンの分泌量が減ってしまうためです

ただし、後天的な糖尿病は運動や食事を見直すことで改善できるため、血糖値をコントロールできればインプラント治療を安全に行なうことが可能です。一方、先天性の糖尿病は自己免疫が関係して起きています。膵臓にあるインスリンを分泌する細胞を体のリンパ球が異常に攻撃してしまうことでインスリンを分泌できなくなるため、インスリン注射で人工的に補充する必要があります。

この性質上、先天性の糖尿病は血糖値のコントロールが難しく、2型糖尿病の場合よりも免疫力が低下しやすいです。1型糖尿病の方がインプラント治療を行なうには様々なリスクが生じてしまうので注意が必要です。

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