アゴが狭い子どもには床矯正がお勧めです | 吉祥寺エリア(武蔵野市・三鷹市)で歯科・インプラント・矯正歯科

湖秋会の歯科コラム COLUMN
2022.10.25 矯正歯科

アゴが狭い子どもには床矯正がお勧めです

硬い食べ物を食べる機会が減った現代ではアゴの発達が遅れてしまうお子さまも多く、永久歯の生えるスペースを確保できていないケースが多々あります。永久歯は乳歯よりも大きいため、乳歯で隙間なく生え揃っている場合には、永久歯が適切に生えてこない可能性が高くなり、注意が必要です。

乳歯が抜けているのに永久歯が生えてこない場合やスペースがないために前後にズレて無理矢理生えてくることもあり、アゴの狭さが結果的に歯並びを悪くしてしまう恐れがあります。子供のアゴの狭さを改善するためには床矯正がお勧めです。床矯正はネジの付いたマウスピースを利用して、少しずつアゴを広げ、歯の生えるスペースを確保していく治療方法です。治療を行なえるタイミングは前歯4本生え揃ってからであり、推奨年齢は6歳から7歳の、永久歯に生え変わる前の時期に床矯正を行なうことができれば、負担も少なくアゴの成長を促進させることができます。

大人になってからでも床矯正は可能ですが、アゴの成長が止まってから行なうと効果が薄くなる可能性があり、また成長段階の子供と異なり骨が硬くなっているため負担も多くなります。永久歯が生え揃った後、アゴの骨や歯並びの状態によっては、床矯正ではなく抜歯を伴う矯正治療でなければ対応できない可能性も高く、床矯正を行ないたい場合はできるだけ早い時期に行なうのが望ましいといわれます。

また、床矯正はアゴを広げて歯の生えるスペースを確保することが目的であり、歯並びを細かく調整できるわけではないため、床矯正を行なった後も歯並びによっては通常の矯正治療を行なう場合もあることを知っておきましょう。

床矯正で矯正器具を装着することにより、指しゃぶりや舌で歯を押すクセを治すことにも活用できます。子供の時期に床矯正を行なうことは多くのメリットがあり、アゴの骨がやわらかい内に歯の生えるスペースを確保することで、将来親知らずが生えてくる場合でも抜歯をしなくても良くなる可能性が高くなります。お子さまの歯並びが気になる場合はご相談ください。

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