歯周病の再発を防ぐために
歯や歯茎だけでなく全身の健康にも悪影響を与える歯周病は、一度かかると完治が難しく、また再発しやすい疾患です。本コラムでは、歯周病の再発を防ぐためのポイントを解説いたします。ぜひ最後までお読みいただき、再発リスクを下げる対策を日常的に取り入れましょう。
歯周病は再発しやすい|防ぐためのポイントとは?
歯周病の再発を防ぐためには、正しいブラッシングと定期的な歯科医院でのメンテナンスが必須です。
歯周病は歯周病菌によって発症しますが、治療で歯周病の進行を止めても歯周病菌そのものをゼロにするのは困難です。そのため、歯に汚れが溜まり口腔内の状態が悪化すると、歯周病が再発してしまいます。
しっかりと歯の汚れやプラーク(細菌のかたまり)を落とすためは、正しいブラッシングが大切です。磨き方の癖や磨きにくい箇所を把握して、汚れが残らないよう丁寧に磨きましょう。
また、一度できた歯周ポケットは治療を行っても塞がりません。歯科医院では歯石の除去治療を行っています。歯肉の溝や歯周ポケットに歯石が付着すると、酸素が不足し歯周病菌が繁殖しやすくなるため、定期的な受診を心がけましょう。
通院の目安は3か月に一度です。プラークは付着して2~15日で歯石になり、3か月ほど経つと多くの歯に歯石がついた状態になってしまうためです。
歯茎の根本から上に付着したプラークは日々のブラッシングで、歯周ポケットの中や歯石は歯科医院で取り除くことが歯周病再発予防のポイントです。
歯周病|再発リスクを下げる生活習慣を知ろう
再発リスクを下げるには、以下の生活習慣の見直しが効果的です。
・喫煙
・不規則な生活
・適切でないブラッシング
喫煙は歯周病のリスクを高め、治療の効果を半減させます。そのため歯周病の再発リスク低減には禁煙が望ましいでしょう。
また、不規則な生活も改善すべきでしょう。生活が乱れた状態で疲れやストレスが溜まると、体の抵抗力を下げ、歯周病の再発リスクを高めてしまいます。
日頃のブラッシングも、見直すべきポイントです。歯ブラシの当て方や磨き方の癖、歯並びなどで同じ場所に磨き残しが発生する傾向にあるためです。歯科医院でブラッシング指導を受け「正しいブラッシングを習慣化」することが大切です。
染め出し液を使い、自分がどの部分を磨き残しているか把握することも予防につながります。
吉祥寺・武蔵野エリアにお住まいの方は「吉祥寺セントラルクリニック」もしくは「三鷹公園通り歯科・小児歯科」にご相談ください。歯周病の再発を防ぐアドバイスや治療をご提案いたします。
Q1:歯磨きで磨き方以外に気をつけるポイントはありますか?
A1:歯ブラシだけでなく、デンタルフロスや歯間ブラシを併用すると汚れの除去率が高まるため積極的に取り入れるとよいでしょう。また、柔らかめの歯ブラシで歯茎のマッサージを行うと血行が促進され、歯周病菌への抵抗力が高まります。
Q2:歯周病になりやすいのはどんな人ですか?
A2:喫煙習慣がある方以外では、妊娠中の方、糖尿病の方、歯並びが悪い方、歯ぎしりや食いしばり癖のある方が歯周病にかかりやすい傾向にあります。