入れ歯に慣れるためのトレーニング方法
入れ歯を装着した際の違和感や異物感が原因で、今後も使用し続けられるか不安、というお声をよく耳にします。
本コラムでは、入れ歯に慣れるためのトレーニング方法について解説いたします。ぜひご参考にしてください。
入れ歯の違和感や異物感に慣れるコツ
入れ歯に慣れるコツは、使用し続けることです。しかし、慣れるまでの期間には個人差があり、時間がかかる場合もあります。一般的には、1週間程で緩和されるといわれています。
入れ歯の装着中に食事がしにくかったり、上手く話せなかったりすると、強いストレスを感じ入れ歯の使用に消極的になる方もいるでしょう。そういった場合、まずは短時間だけ入れ歯を装着し、ストレスと上手く付き合いながら慣らしていきましょう。
また、特定の言葉が発音しにくい、硬い食べ物が噛みにくい場合は、ご自身でトレーニングを行って改善する方法があります。
入れ歯に慣れるための2つのトレーニング方法
入れ歯を装着中の会話で言葉が詰まってしまう場合、入れ歯を装着したまま話すトレーニングをしましょう。サ行やタ行が最も発音しにくく、次いでカ行やンの音が発音しにくいとされています。
発声トレーニングでは、ご自身が発音しにくい言葉を繰り返し練習する、本を音読する方法などが効果的です。発音に自信がない場合は、誰かに聞いてもらったり、ご自身の声を録音して確認するとよいでしょう。
次に、食事がしにくい場合のトレーニング方法をご紹介します。上手く食べ物が噛めないと感じる場合は、柔らかいものから食べるようにしましょう。無理に食べ物を噛もうとすると、顎の骨に負担がかかる恐れがあります。柔らかいものに慣れてきたら徐々に硬いものを食べましょう。
入れ歯に慣れるためのトレーニングを行っても、違和感や異物感が続き改善しない場合は、当院またはかかりつけの歯科医院にご相談ください。
Q1:慣れないうちは入れ歯をせずに食事をしても大丈夫ですか?
A1:入れ歯を使用せずに食事をすると、ほかの健康な歯に負担がかかり、歯並びが変化したり、身体のバランスを崩す可能性があります。
Q2:入れ歯が痛い原因はなんですか?
A2:入れ歯に慣れていない点も原因の1つです。また、噛み合わせが悪かったり、入れ歯を吸着する部分が合っていないと痛みを感じます。痛みでお悩みの際は、当院または、かかりつけの歯科医院に相談しましょう。