ホワイトニング術後のケアについ
歯のホワイトニング効果を継続させるためには、術後のケアが大切です。しかし、術後に正しいケアができていなければ、思ったよりもホワイトニングの効果が得られない可能性があります。本コラムでは、ホワイトニングの術後に気をつけたい行動やケアについて解説していますので、ぜひ参考にしてください。
ホワイトニングの術後は濃い色の飲食物と喫煙を避けて正しくケアしよう
ホワイトニングの術後は、オフィスホワイトニングなら48時間、ホームホワイトニングなら1~2時間経過するまで色の濃い飲食物を口にしない方がよいとされています。なぜなら、ホワイトニング直後は、歯の表面にある皮膜のペリクルが剥がれた状態となっており、色素沈着を起こしやすくなるからです。タバコに含まれるメラニン色素も同様、色素沈着の原因となるため、喫煙も避けましょう。
色の濃い飲食物には、コーヒーや紅茶、赤ワイン、カレー、ケチャップ類などが挙げられます。色の濃さに関係なく、イソフラボンを含む飲食物や酸性の飲食物も歯の色素沈着につながるため注意が必要です。
イソフラボンを含む飲食物はポリフェノールを含んでおり、歯を着色させる要因になります。また、酸性の飲食物はホワイトニング直後の歯には刺激が強いため、避けたほうがよいでしょう。もし飲食を避けられない場合は、食事後すぐにうがいや歯磨きをしてください。また、色の濃い飲み物はストローを使うと色素沈着を低減できます。
ケア不足は「色戻り/後戻り」の原因になるので注意
ホワイトニングは、歯の色素を化学分解して白くする治療法です。しかし、ホワイトニングの術後に正しいケアができていないと、さまざまな原因から色戻り(後戻り)を起こします。色戻りを防ぐために、正しいケアを心がけましょう。
色戻り(後戻り)を起こす主な原因は、以下の3つです。
・歯に水分が戻るから
・飲食物からの着色
・新陳代謝によるもの
ホワイトニングの術後に行うべきアフターケアには、自宅でのメンテナンスと歯科医院でのメンテナンスがあります。自宅でのメンテナンスでは、ホワイトニング効果のある歯磨き粉の使用やメンテナンス製品を使ったケア、そして定期的なホームホワイトニングがおすすめです。また、歯科医院でのメンテナンスでは、半年~1年ごとにメンテナンスホワイトニングを行います。
定期的に歯科医院でメンテナンスしてもらうことで、歯の白さをキープできます。自宅でのケアに加えて歯科医院でのメンテナンスも欠かさないようにしましょう。
Q1:希望したら誰でもホワイトニングできますか?
A1:なかにはホワイトニングが受けられない方もいます。虫歯や重度の歯周病、呼吸器疾患がある方、妊婦や授乳中の女性などはホワイトニングできません。体質的にホワイトニングが受けられない場合は、ホワイトニング以外の審美治療で歯を白くできるため、歯科医師に相談してみましょう。
Q2:ホワイトニング直後は歯磨きした方がよいですか?
A2:ホワイトニング直後の歯磨きは必要ありませんが、歯磨きをしても問題ありません。ただし、研磨剤が含まれている歯磨き粉で磨いてしまうと、歯にダメージを与えてしまうので避けてください。