インプラント治療の保証期間とその条件について
インプラント治療は、ほかの歯に負担をかけずに天然の歯と同じ感覚で噛めるなど、多くのメリットがあります。しかし1本20〜40万と高額です。インプラント治療をするなら、保証期間や内容はしっかり確認しましょう。本コラムではインプラント治療における保証期間や、適用条件について紹介しています。インプラント治療を検討されている方は、ぜひ参考にしてください。
インプラント治療における保証期間は長くて10年
インプラントの保証期間はおおよそ5〜10年です。インプラントは、3つのパーツで構成しており、インプラント体(歯根に固定する器具)やアバットメント(歯を支える器具)、人工歯と呼ばれるパーツにわかれています。人工歯は保証対象外かもしくは5年保証が一般的です。インプラント自体の寿命は約10〜15年です。そのため、保証は本来正常に使用できる期間中に不具合が出た場合に補填する位置づけと考えてください。
保証が適用される主な3つの条件
インプラント治療で保証を受けるには、以下の3つの条件を満たす必要があります。前提として、保証期間内でなくては保証を受けられません。
・日常生活の範囲内で脱落、破損した場合
・治療した歯科医院で定期メンテナンスを受けている
・喫煙していない
喫煙はインプラント周囲炎になりやすく、発症するとインプラントが維持できない可能性も考えられます。そのため、喫煙していないことが保証条件となる場合があります。
保証内容は歯科医院ごとに異なる
インプラントの保証内容は歯科医院によって異なり、多くの場合は保証限度額が設定されています。また、5年以内なら100%保証でも、年数が経つごとに保証率が下がり、有償保証となるものもあります。一方で、一生涯保証するメーカーもありますが、保証内容が手厚いほど治療の価格も比例して上昇するため、保証期間内にどこまで保証されるのか、治療前にしっかり説明してもらいましょう。
当院では、治療を終えた日から10年間にわたり、再治療などを無償で保証します。さらに、ガイドデント社の10年外部有償保証にも加入でき、移住した場合でも最寄りの提携医院で当院と同様の保証を受けられます。転勤や進学により当院に通えなくなる可能性がある方も、安心して治療に臨んでいただける保証内容です。インプラント治療では、価格だけでなく保証内容や期間・適用条件をしっかり確認し、長期で安心して付き合える歯科医院を選びましょう。
Q1:保証制度の何をチェックしておくとよいですか?
A1:どのような治療がいくらまで保証されるか、期間はいつまでか、対応回数は何回までかなどを確認するとよいでしょう。また、インプラント治療をしてからの年数により保証金額が減額されていくケースもあります。歯科医院により保証内容は異なるため、事前にしっかり確認しましょう。
Q2:引っ越してしまい、施術を受けた歯科医院へ通院できなくなりました。
A2:インプラントの維持にはインプラントに詳しい歯科でのメンテナンスがかかせません。施術を受けた歯科から、引っ越し先で通える歯科医院を紹介してもらいましょう。