受け口のお子様にはフェイシャルマスク | 吉祥寺エリア(武蔵野市・三鷹市)で歯科・インプラント・矯正歯科

湖秋会の歯科コラム COLUMN
2023.04.19 矯正歯科

受け口のお子様にはフェイシャルマスク

フェイシャルマスクとは、受け口に対しての矯正治療を行なう際に用いる矯正器具です。おもに7歳から13歳の歯が生え変わり、上顎が成長する時期のお子さまに対して使用します。成長過程のお子さまの受け口は、下顎の成長より上顎の成長が著しくないのが原因の場合が多いといわれます。

フェイシャルマスクによる矯正治療は上顎の成長を促し、上顎の歯列全体を前に移動させます。額と下顎に付けた装置の間に上顎を前に引っ張るワイヤー装置がとり付けられており、ゴムの力を利用して口の中の矯正装置を前方に引っ張るしくみになっています。下顎の成長に伴って動くことにより、装置が働いて上顎にも力が加わり、前方に押し出されていくメカニズムとなっています。

フェイシャルマスクは上顎を前方に引っ張ることで成長を促すのと同時に、下顎を押さえて下顎の成長の抑制にも効果があります。この仕組みにより、上下の顎のバランスが徐々に整えられ、受け口解消へとつながっていきます。注意点としては、顎を押さえつけているため負担がかかることが挙げられます。通常は装着してから3日から4日は弱い痛みを感じるものの、徐々に治まっていきます。もし1週間以上痛みや違和感がある場合は、すぐに担当医へご相談ください。

フェイシャルマスクは患者さま自身での着脱が可能ですが、1日12時間以上装着しなければ効果が見込めません。患者さまの装着努力により効果が左右されるため、装着時間をしっかり守るように心がけましょう。家の中や睡眠時に装着すると規定の時間が守れます。お子さまの精神的な面も考慮し、学校や外出時は取り外して生活することも大切です。

また、口の中の矯正装置に加え、顔面や頭部に装置を取りつけて固定する場合、スポーツなど激しい運動を行なう時に装置に力が加わってしまいます。余分な力が加わるのが原因で装置がズレたり変形したりすると、怪我のリスクや矯正への悪影響にもつながるため運動の際には必ず外すようにしてください。

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