顎の骨を増やす骨誘導再生法とは | 吉祥寺エリア(武蔵野市・三鷹市)で歯科・インプラント・矯正歯科

湖秋会の歯科コラム COLUMN
2023.04.05 インプラント

顎の骨を増やす骨誘導再生法とは

骨誘導再生法とは失った顎の骨を人工的に再生させる治療法のことです。顎の骨は歯を失った状態が続くと急激に痩せていき、この状態では骨の幅や高さが足りないため、埋め込むとインプラント体が剥き出しになり、インプラント体を支えるのが難しくなります。

顎の骨は歯から直接伝わる刺激で骨の形が形成されていきます。そのため、歯を失って骨に伝わる刺激が無くなることで代謝が起こり、骨量が少なくなって形態が大きく変化するのが骨が痩せていくおもな原因といわれています。この性質により顎の骨が痩せている場合、インプラント治療の前にまず顎の骨量を増やす静術を行ないます。

顎の骨が痩せてしまうと自然に再生することはなく、再生を促すために人工の骨補填剤を入れて治療をする必要があります。人体に吸収される素材の骨補填剤は徐々に自身の骨に置き換わっていくのが特徴で、非吸収性の骨補填剤は自身の骨に置き換わらない代わりに骨量を長期間維持できるメリットがあります。

骨補填剤を入れた後、メンブレン膜という人工膜で覆います。骨補填剤を入れただけでは骨より歯肉の再生が優先されるため、骨と歯肉の間をメンブレン膜で覆って遮断し、骨を再生できる十分なスペースを確保することが大切なのです。骨ができるまで時間がかかるので、骨誘導再生法を行なった後は4~6ヶ月ほど安静にしておく必要があります。

骨誘導再生法とインプラント治療を同時に行なった場合、再生した骨とインプラント体が結合するまで6ヶ月から1年かかります。骨誘導再生法はそれまで受けられなかったインプラント治療を可能にするメリットがありますが、非常に長い治療期間がかかる点に注意しましょう。

また、術後も定期的に通院しメンテナンスを受けることを心がけてください。再生した骨はインプラント治療を行なった後も吸収される可能性があり、合併症を引き起こす場合もあるため、日ごろから細かいチェックを怠らないことが大切です。

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