審美歯科における歯並びの改善について

歯並びを綺麗にするためには治療方法が2つあり、その代表的なものが矯正治療です。天然の歯に矯正装置をつけて、少しずつ歯を動かしていく治療方法で、歯並びを綺麗にする方法として高い効果があります。歯並びが改善することにより美しいスマイルラインが得られるでしょう。

ただし矯正治療は治療期間が長く、治療が終了しても歯が元の位置に戻ろうとする後戻りが起こる可能性もあります。後戻りは、取り外し式の保定装置を正しく装着することで防げます。表側矯正では笑ったり喋ったりするときに矯正器具が見えるため気になる方もおられますが、裏側矯正であれば歯の裏側で目立たずに矯正治療が可能です。ワイヤーの弾力を利用して少しずつ歯を動かしていくため、患者さまによっては歯が動く時に少し痛みを感じることもあります。痛みが強い場合は患者さまに合わせて調整し、相談をしながら治療を行なっていくことになります。

その他に歯並びを改善する方法としては、セラミック治療が挙げられます。セラミック治療は歯並びが悪い部分の歯を削り、セラミックを入れるための土台を整え、綺麗な歯並びになるよう作られた人工歯をかぶせることで治療していくのが特徴です。この治療のメリットは矯正治療よりも短期間で治療が完了できる点です。

1年から2年以上かかる矯正治療に比べ、1ヶ月から3ヶ月という短い期間で歯並びを整えられます。また、矯正治療ではできない歯の色を好みの白さにできる点もメリットです。矯正治療は基本的に歯全体を動かしていきますが、セラミック治療は一部分の歯並び改善に効果的で、虫歯などで失った歯の治療などに活用することで、審美性が取り戻せます。

デメリットとして挙げられるのは健康な歯を削る必要があり、歯の神経を除去しなければならない点です。口腔内トラブルに気づきにくくなるため、メンテナンスをしっかり行なう必要があるので注意しましょう。