歯科医院で受けられるレーザー治療とは?メリット・デメリットも解説
1985年頃、日本の歯科医院にレーザー治療が導入されましたが、当時のレーザーは出力が弱く実用的ではありませんでした。その後、機器の開発・改良が進み、今日では「炭酸ガスレーザー」や「YAGレーザー」などのレーザー治療が可能となりました。
本コラムでは、歯科医院で受けられるレーザー治療方法と、レーザー治療のメリット・デメリットをご紹介します。レーザー治療についての知識を深め、治療方法の選択にお役立てください。
歯科医院でレーザーを使用する治療は主に6種類
歯科医院で使用するレーザーには、主に出血を抑える・炎症を抑える・痛みを和らげるなどの効果があります。この効果を利用して、次のような治療を行っています。
・虫歯の治療
・歯周病の治療
・口内炎の処置
・知覚過敏の緩和
・歯茎の黒ずみの除去
・歯茎の整形
レーザーはピンポイント照射ができるため、物理的に器具が届かないような場所の治療にも有効です。また殺菌効果もあるため、さまざまな疾患に対する予防効果も得られます。さらに歯茎の黒ずみ除去や歯茎をレーザーカットする整形など、審美的な面でもレーザーは力を発揮します。
このように従来の器具では難しいとされていたケースであっても、レーザーの特徴を活かした歯科治療が可能となりました。
レーザー治療のメリットとデメリット
レーザー治療には次のようなメリットがあります。
・不快感や痛みの少ない治療ができる
・傷の治りが早い
・歯周病原菌を減らせる
このようにレーザー治療は、痛みや音などに不安を感じる方に適した治療方法ともいえます。
一方で、次のようなデメリットもあります。
・対応可能な治療が限られる
・治療に時間がかかる
・保険適用外となることもある
レーザーは小さい範囲をピンポイントで治療するのに適しているため、広い範囲の疾患には向いていません。また、虫歯・歯周病・軟組織の治療以外は保険適用が認められていない点にも注意してください。
今日の歯科医院では、レーザーを用いた負担の少ない治療が可能となっています。虫歯や歯周病などを治療する際は、レーザー治療も選択肢の1つとして検討してみましょう。
Q1:レーザー治療は痛いですか?
A1:従来の器具を使った治療法より痛みは少ないとされています。もし痛みが気になる場合は麻酔の使用も可能です。お気軽にご相談ください。
Q2:歯茎の黒ずみのレーザー治療には、どのくらい通院する必要がありますか?
A2:歯茎の黒ずみのレーザー治療は1~2回程度で完了します。痛みや副作用もほとんどないので安心です。