全身疾患にも影響する?歯周病とは? | 吉祥寺エリア(武蔵野市・三鷹市)で歯科・インプラント・矯正歯科

湖秋会の歯科コラム COLUMN
2023.05.29 一般歯科

全身疾患にも影響する?歯周病とは?

歯周病は細菌感染で歯茎が炎症する疾患です。歯と歯肉の隙間に汚れが溜まって菌が増殖し、赤く腫れた状態になります。この状態は歯周病の軽度の段階で、歯肉炎とも呼ばれています。中度の歯周病まで進行すると歯と歯肉の隙間が深くなり、歯周ポケットの奥深くまで汚れが溜まります。こうなると、歯磨きだけでは対応できなくなるのが特徴です。

重度の歯周病では歯茎がさらに下がり、歯の土台部分が露出します。菌が歯の根元まで入り込んでしまう段階では歯槽骨と呼ばれる歯を支えている骨が溶かされていき、歯がグラつき始めて最悪の場合は抜け落ちてしまいます。

そのため、歯周病が重度になる前の段階でしっかり治療しなければなりません。また、歯周病は口腔内だけではなく全身にも影響を及ぼします。中度以上進行した歯周病は毛細血管から細菌が入り込み、血流に乗って菌が全身に運ばれ動脈硬化を誘導する物質が分泌されるのが特徴です。これにより血管が細くなり、血流が悪くなって血管が詰まりやすくなる危険性があります。血流が悪いと血の塊もできやすく、心筋梗塞や脳梗塞の危険性も高くなります。

また、歯周病は糖尿病の合併症の1つに含まれ、互いに悪影響を及ぼすのも特徴です。血流に乗って細菌が全身に運ばれると血糖値が上がり、血糖コントロールが難しくなります。そのため、糖尿病治療で使用するインスリンの働きが悪くなり、血糖値が下げられず症状の悪化を引き起こします。糖尿病患者の方は歯周病にならないように、歯のメンテナンスも合わせて行ないましょう。

歯周病になってしまった場合、まずは歯周病を改善するのが重要になります。妊婦の方の場合、歯周病菌が血液を介し胎児に感染すると低体重や早産のリスクが高くなり、高齢の方は肺に歯周病菌が入り込めば肺炎を起こしてしまうので注意しましょう。歯周病は中度以上にまで進行すると完治しません。

垂れ下がった歯茎や溶けた歯は元には戻らないため、軽度の段階で進行を食い止める治療を行ない、身体への影響をできるだけ軽減していくことが重要です。

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